- 1 :名無しさん@おーぷん :2014/06/18(水)10:25:56 ID:bnYx5o73t
- いつのことだったか、とても小さい頃。
お父さんとお母さんは仕事で忙しくて、あまり私に構ってくれなかった。
お父さんとお母さんが私を愛してくれていないなんて考えはしなかったけど、幼稚園のお遊戯会に来てくれる予定だった二人は、急な仕事で来れなくなってしまい、私は寂しい想いをした。 - 普段から蓄積されていた鬱憤が破裂したのか、私は部屋に閉じこもって泣き続けた。
ひとりぼっちの家で、外も暗くなっていて、寂しさと悲しさが心を締めつけた。
よく覚えていないけど、泣き疲れたからか、私はテレビをつけた。 - 映し出されたそこにはかわいい女の子が歌って踊っていた。
- きらきらと煌くスポットライトを浴びて、ふりふりのかわいらしい衣装に身を包み、笑顔でとても楽しそうに歌う女の子。
段々と楽しくなってきて、悲しかったことも忘れて、私は笑った。
お父さんとお母さんがケーキを買って帰ってきてごめんと謝ったので、私は口を尖らせて言った。
「つぎやくそくやぶったら許さないんだからっ」
だけど私はもう怒っていなかった。
たった数分で悲しみを取り除いて、笑顔にしてくれた女の子。
そんな存在に、心から憧れたんだ。
SS(小説形式)
憧れと恋は似ているような気がする。
というよりも、恋の状態に憧れという意識が混ざっているのだろう。
僕には憧れの人がいた。
いつも一人で、いつも本を読んでいる。雰囲気があって、景色のようでもあった。孤独ではなく孤高な彼女。空気と混ざってしまっているかのように、誰も彼女を気に留めない。
初めて彼女を見たのはただ単に、廊下で擦れ違っただけだった。
それなのにどうしてだったか。僕は彼女を見て綺麗だと感じた。一人でどこかに向かっている彼女は胸を張って歩いていた。臆することも恥じることもないように、一本の道が廊下の壁を突き破って地平線まで伸びているかのように、それはとても美しい歩き方だった。
次に見たのは教室だ。次の授業が移動教室だったため、僕が廊下を歩いて特別教室に向かっていると、彼女はクラスの窓側の席で本を読んでいた。 ブックカバーも付けていたし、遠目から見てもどんな内容の本なのか解らなかった。けれど、何者にも犯されない領域の中、まるで聖域の中で本を読む彼女の姿 は凛々しかった。
擦れ違うだけで毎度の如く目を奪われて、全校集会の時などは彼女を探したりもしていた。これが恋ではなかったらなんなのかと聞かれれば、あれは憧れだったのかもしれない、というのが二十歳になった僕の感想だった。
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というよりも、恋の状態に憧れという意識が混ざっているのだろう。
僕には憧れの人がいた。
いつも一人で、いつも本を読んでいる。雰囲気があって、景色のようでもあった。孤独ではなく孤高な彼女。空気と混ざってしまっているかのように、誰も彼女を気に留めない。
初めて彼女を見たのはただ単に、廊下で擦れ違っただけだった。
それなのにどうしてだったか。僕は彼女を見て綺麗だと感じた。一人でどこかに向かっている彼女は胸を張って歩いていた。臆することも恥じることもないように、一本の道が廊下の壁を突き破って地平線まで伸びているかのように、それはとても美しい歩き方だった。
次に見たのは教室だ。次の授業が移動教室だったため、僕が廊下を歩いて特別教室に向かっていると、彼女はクラスの窓側の席で本を読んでいた。 ブックカバーも付けていたし、遠目から見てもどんな内容の本なのか解らなかった。けれど、何者にも犯されない領域の中、まるで聖域の中で本を読む彼女の姿 は凛々しかった。
擦れ違うだけで毎度の如く目を奪われて、全校集会の時などは彼女を探したりもしていた。これが恋ではなかったらなんなのかと聞かれれば、あれは憧れだったのかもしれない、というのが二十歳になった僕の感想だった。
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6 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/08/31(土) 13:02:44.15 ID:XT5TBPk40 [3/29]
家に帰ったら床から女の子が生えてた。
首、首から上だけ。
首から上だけだよ? 信じられるか?
俺は信じられんくてまず自分の頬を叩いたさ。
それでも幻覚が消えないからしゃーなし拳で殴ったさ。
口ん中が切れて血の味がしても女の子はまだいて……目が合った。
さらっさらの黒髪。
青白い肌。
冷たい目。
魂持ってかれるんじゃないかってぐらいに惹かれてしまって。
不意に胸がどきっと苦しくなったんだよな。
……ホントに気が狂ったんかもしれない。
8 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/08/31(土) 13:03:50.53 ID:rfCOq7kF0
床から女の子生えてくるって…それやばくねえか?
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ブス(てめえ三週間前に別れたばっかだろ!?)
ブス(でけえ声が聞こえてんだよ!)
ブス(佐藤君にフラれたぁ、ふええんとかあざとく発表してただろ!)
ブス(まじ尻軽ビッチ死ね糞女!)
※救いのない急展開話注意続きを読む

6 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/08/31(土) 13:02:44.15 ID:XT5TBPk40 [3/29]
家に帰ったら床から女の子が生えてた。
首、首から上だけ。
首から上だけだよ? 信じられるか?
俺は信じられんくてまず自分の頬を叩いたさ。
それでも幻覚が消えないからしゃーなし拳で殴ったさ。
口ん中が切れて血の味がしても女の子はまだいて……目が合った。
さらっさらの黒髪。
青白い肌。
冷たい目。
魂持ってかれるんじゃないかってぐらいに惹かれてしまって。
不意に胸がどきっと苦しくなったんだよな。
……ホントに気が狂ったんかもしれない。
8 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/08/31(土) 13:03:50.53 ID:rfCOq7kF0
床から女の子生えてくるって…それやばくねえか?
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