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床から女の子が生えてきた[前編]
の続きです。

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63 名前:名も無き被検体774号+[sage] 投稿日:2013/09/01(日) 00:40:44.50 ID:/xuQAUzL0 [1/2]
彼女

64 名前:名も無き被検体774号+[sage] 投稿日:2013/09/01(日) 00:59:39.38 ID:hBvO6G/4P
>>63
よくやった

65 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 01:22:35.21 ID:t8IbXdXZ0 [9/53]
俺、俺は……やはり異常だったんだ。
どこもかしこも狂っていた。
あの女の子を愛する想いに乱れはなくても、
生首を愛するなんておかしなことに決まっている。

「ありがとう……目が覚めたよ」
「本当か?」
「うん。ありがとう、本当に」

本当に俺はどうかしていた。

「あの子、どうしような」
「あの子はなんなんだろう」
「わからない。人間じゃないということしか」

人じゃないのに人を魅了してやまない。
幽霊? 化物? 怪物?
それでも俺は良かったのだけど。

もう手遅れなほどに引き返せなくても、
このまま終わってしまうことが恐くなった。

66 自分:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 01:24:04.62 ID:t8IbXdXZ0 [10/53]
 

「燃やそうか」
彼女は言った。

 

67 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 01:26:04.45 ID:t8IbXdXZ0 [11/53]
「燃やす? 燃やすって、家を?」
「うん。あのアパートに他の住民は?」
「いるよ」
「じゃあ家を燃やして大騒ぎしよう。出てきてくれるだろうから」
「いや、それでも、燃やすって、その」

「犯罪?」
「そう」
「そんなことどうでもいい」
「どうでもいいって……」
「君は勘違いしてないか? 私達がするのは、化物退治だ。
 あの家に生えているなら、家を無くしてしまえばいい。
 他の人に迷惑だとか考えてる場合じゃない」

「凄い発想だ」
「そりゃ、ね。あれをそのままにしておくのは君が危ないから」
「そのあと、俺はどこに住もう」
「うちに来ればいいよ」

それは同棲ってことなんだけど、安直に喜べはしない。
自分が犯した罪とこれから犯す罪。
なによりも愛する女の子を焼くことを考えれば。

68 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 01:30:19.39 ID:t8IbXdXZ0 [12/53]
決行は早い方がいいと彼女は言った。
俺も同じ気持ちだ。
今の覚悟を煽ってでも決行しなけりゃ一生できそうもない。

ホームセンターで着火剤を購入して家に向かった。
うちの玄関は慣れ親しんだ物のはずなのに、どこか遠い世界への入口のようだ。
「大丈夫、私もいるから」
背中を支えてくれる彼女がいる。
意を決して家に踏み入れる。

玄関とワンルームの間にはおざなりなキッチンがある。
三歩もない廊下だが、そこに着火剤をぶちまけた。
ワンルームを覗いてしまえば女の子がいる。
目が合ってしまったら、僕は……。

『ふふっ』

女の子の声が笑い声。
俺には向けられない微笑み。
彼女がいることを察しているんだろうか。

「耳を傾けちゃ駄目」
「うん」
女の子の笑い声が一層増す。
それはワンルームから放たれてるはずなのに、
気づけば三百六十度から降る笑いの雨。

69 自分:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 01:32:24.73 ID:t8IbXdXZ0 [13/53]
「さあ、火をつけて」
着火剤は廊下だけでも至るところにぶちまけた。
これだけ付ければ燃え移って、少なくともこの家は全焼するだろう。
それなのに。いやそれだから?

火がつけられない。

『ふふっ』『ふふっ』『ふふっ』『ふふっ』
「私がつける」

揺らぎかけた意思を彼女が汲んで、
着火剤に火をつけた。
一瞬にして広がっていく炎の群れ。

『ふふっ』『ふふっ』『ふふっ』『ふふっ』

ああ、これはもう、どうしようもない。

70 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 01:36:25.10 ID:t8IbXdXZ0 [14/53]
徐々にワンルームへ伸びていく炎に後ろ髪を引かれる。
俺は彼女に半ば無理矢理外へ連れ出された。
「もう少ししたら騒ごう」
うちの玄関から昇る煙は夜空に溶けていく。
幸い人っ気もなくて上手くいくだろう。

胸の内が締めつけられる。
女の子と暮らした約三週間の思い出が溢れてくる。

流麗な黒い髪、口の潤い、照れ屋な視線、
冷たい瞳、無機質な表情、反応ない心、
青白い肌、美しい鎖骨、丸みのある胸、
女の子にあげた指、女の子にあげた肉、女の子にあげた血。

「ああ……あああっ」
「君! 待て! 行くな!」
激情が頭を支配する。
狂おしい愛が猛々しく。

それは風の音色だったのか。
どんどん燃えていき炎が空を焼いた時、
耳にそっと触れた。

すんすん……すんすん。

「女の子が、泣いている!」
俺は彼女の静止を振り払って燃える家に駆けていく。

71 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 01:41:07.33 ID:t8IbXdXZ0 [15/53]
彼女がなにか言っている。
聞こえない。
彼女がなにを言おうと、俺の耳には届かない。

すんすん、すんすん。

聞こえるのは女の子が鼻をすする音だけ。
きっとあの時と同じく、あの子は涙を堪えて顎を上げている。
誰かがあの子を慰めてやらなきゃならない。
そして、あの子を慰めてあげられるのは俺だけだ。

玄関を開けると発火元である廊下は炎が踊っていた。
異常な燃え広がり方をしていると思った。
きっとそれは、ここが家じゃないから。

この全てが彼女の体だから。

「ごめん、ごめん!」
俺が間違っていた、そうは思わない。
女の子が生きる限り、俺はどこまでも壊れていく。
誰かとなにかを犠牲にして女の子を愛し続けただろう。
だから女の子はこうなることが必然だろう。

「だから」

72 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 01:42:18.74 ID:t8IbXdXZ0 [16/53]
ワンルームの中心から生える女の子は、腰の辺りまで成長している。
綺麗な女の子だ。
俺の理想そのものだ。

「どうして逃げないの?」
女の子は答えない。
ただ涙を堪えている。
堪えきれない涙を落としている。

顎を上げて、眉間に皺を寄せて、鼻をすする。
「そう、それなら」
俺にとって女の子は愛情を注ぐ全てで、これからもそうだろう。
だから胸いっぱいに抱きしめて、燃え尽きるまでこの子を愛そう。

「大好きだよ」
すんすん、と鼻をすする音の中。
燃えていく最中の幻聴かもしれないけれど、はっきりと聞いた。

『ふふっ』

初めて向けられた女の子の微笑みに包まれて、
骨が溶けるまで抱きしめた。


END

73 名前:名も無き被検体774号+[sage] 投稿日:2013/09/01(日) 01:46:25.24 ID:ti54Og620
Bパートも書いてほしいな

74 名前:名も無き被検体774号+[sage] 投稿日:2013/09/01(日) 01:50:19.25 ID:astOJH1o0
えぇーーーー!!

びっくりした、でも何か綺麗な終わり方だと思ってしまった
他のエンディングも期待してる

75 自分:女の子を選んだ場合[] 投稿日:2013/09/01(日) 01:56:34.56 ID:t8IbXdXZ0 [17/53]
選ぶなんて馬鹿馬鹿しい。
俺に必要なのは女の子に決まってる。
だから……。

「あの子を弔いたい。手伝ってくれる?」
「弔う、か。いいよ、手伝おう」

家に帰る道中はやけに手が汗ばんだ。
彼女と交わす言葉は一つもなくて、沈黙が風に流れた。

玄関を開けて中に入る。
女の子はいつもなら冷たい視線を投げかけるだけだというのに、
彼女を見つけてやはり。

『ふふっ』

それが俺に拍車をかけた。

76 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 01:57:38.45 ID:t8IbXdXZ0 [18/53]
「酷い臭いだ……掃除してないの?」
それは死臭だと彼女に言うのは躊躇われた。
様々な動物が死んでいった暗鬱な臭い。

「成長するのか……どうやって弔う?」
女の子を観察していた彼女が振り向くより先に赴くままに、
全力で彼女の腹を殴る。

くの字に折れた彼女は床に倒れて、
必死の形相で俺を見詰めていた。
自分になにが起きているのかとわからないというように。

自分になにが起きるのかわかってしまったように。

俺は調理場から鋭利な包丁を持ってくる。
「どうして」
彼女の瞳が絶望に染まる。
「なんで……」

「嬉しいだろ? だって、女の子の血肉になれるんだから」

77 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 01:58:11.00 ID:t8IbXdXZ0 [19/53]
彼女の首をざっくりと包丁で切り開く。
溢れる血はこれまでの動物の比じゃない。
痛みに悲鳴をあげたのも束の間、俺は彼女の血を女の子に浴びせた。

「ご飯だよ」
女の子の腕が彼女を求める。
そこにいつものような獰猛さがない。
なぜだか女の子は彼女に愛着を持っている。

嫉妬、嫉妬、嫉妬。
『まんま』
ぎゅうっと力いっぱいに抱きしめた女の子は彼女を砕いた。
鮮血を全身で浴びながら、口から吐かれた臓物を、小さな口で噛みちぎる。

嫉妬、嫉妬、嫉妬。

78 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 01:59:35.11 ID:t8IbXdXZ0 [20/53]
俺も女の子に食べられたい。
女の子はきっと俺を食べてくれるだろうけど、
こんな風に食べてはくれないだろう。
そこらの動物を食するように、ただ貪るだけだろう。
だから俺は生きていたい。
生きて、女の子を生かせ続けたい。

奇妙な光景だ。
どう考えても食べつくせないだろう物量を、女の子は遂に食べ終える。
飲み込むように噛み砕いて肉と臓物の一片も残さずに食べ終えた。
そこに彼女はもういない。

気づくと女の子に足が生えていた。
女の子は足にひっつく床を、肌を引きちぎる。
べりべりと不気味な音が響くが、ようやく女の子は自由になった。

79 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 02:01:06.44 ID:t8IbXdXZ0 [21/53]
なにを言えばいいのかわからない。
今更愛を語ることは馬鹿馬鹿しかった。
これ以上なく行動で示したものだから。

だから、女の子にそっと抱きしめられた時、俺は感涙した。
今までの行いが無駄じゃなかったんだと心から感謝した。
そして女の子はそっと呟く。

『まんま』

生きたまま血肉を貪られる。
愛も慈しみも情もない、そこらの動物と同じように。
体が意識を放つ際まで、俺は女の子を見詰め続けた。

最後まで女の子が俺に微笑むことはなかった。

END

80 自分返信:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 02:09:52.92 ID:t8IbXdXZ0 [22/53]
今からもういっこEND書いてくる
これはちょっと時間かかると思う、真END扱いのつもりで書くから

よかったらAルートとBルートの女の子の心情を想像してくれるとありがたい
そしたら真ENDがちょっとはマシな見え方するかな? と思うよ

81 名前:名も無き被検体774号+[sage] 投稿日:2013/09/01(日) 02:36:18.79 ID:/xuQAUzL0 [2/2]
個人的な見解だけど

Aルート:女の子には自我が芽生え初めていた?
心情としては、火を点けられて、怖い、悲しいみたいな気持ちがあったんじゃないかな
でも、彼が戻ってきて、彼女を抱き締めた事によって、その気持ちが薄らいで少しは安心出来たんじゃないだろうか
だから最後、彼に向かって微笑みを向けたんだと思う
彼女に対して微笑んでいたのは、同性だから安心感があったとか?

Bルート:元から彼の事を「まんま」だと認識していた?
心情としては、元々彼に対しては、それまで食べてきた「まんま」と同程度の感情しか持っていなかった、だから最後まで冷たい表情だったのかな
でも、絆創膏を貼ってくれたり、お風呂で髪を洗ってくれた時には、自分が不快だと思う原因を取り除いてくれたから、表情が緩んだのかも
しかし、最終的に全身が生えて、そういった世話をしてもらう必要もなくなった
だから、彼の元々の役割(?)として、彼を食べたのかと

何か…心情というより考察?
長文すまんね

82 自分:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 02:55:07.80 ID:t8IbXdXZ0 [23/53]
>>81
おお、まさかそこまで深く考えてくれるとは驚いた
それが正しい、とかそういうことは言わないけども
もちろん間違ってるって意味でもなく

生首の不思議な女の子について考えてくれてありがとう、嬉しいよ

83 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 08:10:19.07 ID:LMJCPrBSi
これもホラーなのかな

84 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 12:14:56.04 ID:O68pW4Hz0
保守

85 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 18:23:24.49 ID:t8IbXdXZ0 [24/53]
真エンド
分岐点で彼女を選ぶを選択
>>63の次から

―――――――――


「逃げようか」
と彼女は言った。

86 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 18:24:07.68 ID:t8IbXdXZ0 [25/53]
あれから二年が経つ。
あのおかしなことだらけの日々は、気づけば私の中でぼんやりとしていた。
封印してしまいたかった。

決して忘れることができないとしても。

「おかえり」と彼が迎えてくれた。
キッチンの方からいい匂いがする。
「ただいま。ご飯作ったんだ」
「うん、時間あったからね」
「無理しなくていいのに」
私は彼とあの家から数百キロも離れた家で暮らしている。
私も彼も仕事して、色々と上手い具合に事が運んでいた。

「時間があるなら作ってあげたいんだよ」
「かわいいこと言うね」
「かわいいだろ?」
「正直かわいい」

彼も私の想いに答えてくれて、私を大切にしてくれている。
私が彼を大切に想っていることは言うまでもないこと。

87 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 18:24:46.93 ID:t8IbXdXZ0 [26/53]
あの家を引き払う時不思議なことはあった。
彼を家の中に入れたくなかった私は、全てを処分してもいいと業者に頼んだ。
だからここで女の子の存在が明るみに出るだろうと思っていたら、
業者はなにも言ってこなかった。

もしかしたら業者が隔離したのかもしれない。
それだけ魅了するなにかが女の子にはある。
だけどもしかしたらあの子は……。

想像を振り払う。
もうあれから二年も経っている。
大丈夫だろう。

このつきまとう不安は一生続く、呪いだ。
ただそれだけの物――だけど当たり前に終わっていない。
なにも。

88 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 18:25:17.03 ID:t8IbXdXZ0 [27/53]
ある日の夕方、私は仕事帰りにスーパーに寄って帰路についた。
夕暮れが影を伸ばす時間帯、不意に私は影を気にした。
伸びる影が私に向かって融けている。

後ろに誰かいる。
そこまでおかしなことじゃない。
人通りの多い時間だ、私の後ろに人がいてもおかしくない。

そこまで考えて――人通りの多い時間に私と"後ろの人"しかいないことに気づいた。
だからおかしい。
もっと通行人が多いはずなのに、影は二つしかない。

動機が激しくなる。
元々こういったことに弱い方だというのに、勘弁してほしい。
彼は私を強いと言うけれど、蓋を開けてみれば強がりなのだ。
弱い女を演じたくないだけだ。

89 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 18:25:48.58 ID:t8IbXdXZ0 [28/53]
手を強く握り締める。
気をしっかり持て。
大丈夫、考えすぎだ。
その不安は"呪い"だ。

深呼吸。
とんっと肩を叩かれた。
不穏な影が真後ろにいる。
私は小さく飛び跳ねた。

「おお、すいません」
そこには見知らぬ男がいた。

90 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 18:26:30.20 ID:t8IbXdXZ0 [29/53]
「あ……はい、大丈夫です」
シルクハットの帽子を被った、胡散臭い中年だった。
大柄でがっしりとしている。

「なんでしょう?」
聞くと、男は彼の名前を口に出した。
「……を、探しているんですけどね。知りませんか?」
「知りません」

私はきっぱりと答えた。
怪しい。
あの家からは遠く離れているというのに、
ピンポイントで私に聞くなんて妙だ。
私と彼に接点があると思っているに違いない。

「わたくし、こういうものです」
不信を払うように男が取りだした警察手帳だった。
「いやぁ驚かしてしまってすいません」

警察が彼になんの用だろう、と思ったけど。
私はすぐに理解した。
彼の過去の行いが問題なのだろう。

91 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 18:27:16.52 ID:t8IbXdXZ0 [30/53]
彼が指を失くした原因は知っている。
そして、当時の彼の精神状態も知っている。
詳しくは彼に聞いていないし、聞かなかった。
きっと彼は話さないだろうから。

最悪、彼は人を殺している。
人の肉をあの子に与えている可能性は充分にあった。
それだけ当時の彼は狂っていたから。

バイトを同時に辞めて、彼の失踪と共に私もいなくなった。
足がつくのは当然だと言える。
念のため、彼の住民票は移していないけど。

「そういえば、前の職場にいましたね」
下手な嘘は危なっかしかった。
私が彼と親密だったことは店長に聞けばすぐわかることだ。
「彼、なにかしたんですか?」

「それがね、人を殺してしまったようなんですよ」
最悪の可能性が決定的になる。

92 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 18:27:52.30 ID:t8IbXdXZ0 [31/53]
「いやぁそうですか、知らなかったのなら申し訳ない。
 彼の失踪と貴方の引越しが重なっていたようなので勘ぐってしまって」
「そうだったんですか。私もばたばたしていたので」
「そうでしょうそうでしょう。
 ではまたなにか、解ったことがあればこちらに連絡を」

そう言って渡された名刺には刑事の名前と電話番号が記載されていた。
どこか胡散臭い大柄の中年は、のっしのっしと歩いていく。

彼が……人を殺している。
考えていなかったことじゃない。
それは当時、女の子に狂わされた衝動に過ぎないのだから。
だから彼だって被害者だ。
あの女の子に魅了されれば私だって同じことをしただろう。

だから私は彼を受け入れた。
それはこの先も変わらない。

93 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 18:28:24.08 ID:t8IbXdXZ0 [32/53]
家に帰ると彼が迎えてくれた。
基本的に彼の方が家に帰るのは早いので、いつもこうなる。
「ただいま」
「おかえり」
いつも通りだ。
なにも変わらない、いつも通りの彼だ。
あの刑事が言っていたことは忘れてしまおう。

「あ、ゴミついてる」
彼が私に手を伸ばす。
「やっ」
必要以上に体を反って避けてしまった。
目を丸くした彼が首を傾げている。

「ごめん、ちょっと疲れてて」
「そっか。じゃあ先にお風呂入ってきなよ」
「うん、ごめんね」

ほら、彼はなにも変わらない。
私の目が曇っているだけだ。
どうしてか、彼があの時のように見えてしまった。

94 自分:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 18:28:57.72 ID:t8IbXdXZ0 [33/53]
湯船に浸かって考えていた。
あの時の、狂っていた時の彼のことを。
長い間一緒だったからか、次第に彼へ恋をしていた。
そんな彼は得体の知れない物に魅了されて、壊れていった。

私にしてみれば。
あの生首よりも、魅了された彼の方が恐かった。
彼は熱心に、信者のように、盲信して彼女を愛していた。

……あの愛情が失くなることなんてありえるのだろうか。
恋愛なんてものは時の流れで風化していくものだ。
その感情は一時のもので、だからずっと愛し続けるなんて異常なこと。
愛が他の形に成り代わり、結婚が成立することは理解できる。

だけど、だけどあの愛情は元々が異常だ。
生首の不思議な空気にあてられて植えつけられた愛情だ。
それを振り払うことなんて、私達人間に可能だろうか。

「……馬鹿馬鹿しい」
弱気になりすぎだ。
彼を信じよう。

お風呂を出て体を拭き、パジャマに着替えてリビングに行く。
なんの気もなく入ろうとして、躊躇った。
彼がぼうっと宙を眺めていたから。
ただそれだけのことが私に恐怖を植えつけた。

95 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 18:29:29.14 ID:t8IbXdXZ0 [34/53]
「あの、さ」
意を決してリビングに入り彼に問いかける。
ぼうっとしている彼は、ぼうっとしたままで「なに?」と答えた。

「君は、あの時……」
聞かないほうがいい。聞いてもきっといいことにはならない。
あの日々を彼に思い出させるのは酷なことだ。

なにかを見詰める彼の視線がこちらに向く。
無機質な瞳。無感情な表情。ぞっとする。
まるでこれじゃあ……。

「人を、殺したの?」
首を横に振って欲しい。当たり前だ、違うに決まっている。
どうしたんだ私は。それでもいいと言っていたのは嘘だったのか?
違う、そういうことじゃない。

その壊れ方を知りたくないだけだ。
壊れ方、狂い方を知って、今もそのままだと思いたくないだけだ。

「俺はあの時……」
途端に彼の顔色が青ざめる。
同時に私も。

96 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 18:30:00.99 ID:t8IbXdXZ0 [35/53]
「人は殺さなかったよ」
予想外の答えだった。
それを願っていたはずなのに、不安が的中する気がしたから。

「でも、山ほど動物を殺した」
「動物……?」
「うん。犬、猫、鳥、虫も、ネズミも、山ほど」
「そ、っか」
「ごめん。嫌だよな、こんな奴。ずっと言えなくて苦しかった。
 騙してるみたいで……でも腹くくったよ。ありがとう、聞いてくれて。
 ……出てくね」

私は堪らず彼を抱きしめた。
「出て行かなくていい!」
自然と涙が溢れていた。
感情が高ぶると我慢が効かなくなるのは昔からだ。

97 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 18:30:35.98 ID:t8IbXdXZ0 [36/53]
「ごめん、私……ごめんっ」
「どうしたの? 泣かないでよ。謝るのは俺の方だ」
「違う、違うんだ、私は」
彼のために聞いたんじゃない。

私の保身のために聞いたんだ。
それなのに彼は私のことを考えてくれていた。
馬鹿だ、私は。

「よしよし」
「こ、子供扱いするな」
「ごめん。女性のあやし方を知らなくってさ」
歳下の癖に、そのギャップからか顔が火照る。

「でもどうしてそのことを急に?」
「ああ、いや、その……」
私は散々迷ったけれど刑事のことは話さなかった。
思い立ってとはぐらかして、刑事のことは忘れることにした。

彼が嘘をついているようには見えない。
嘘をついているのはあの胡散臭い刑事だ。

名刺は、ポケットの中に入れてある。

■□■□■

「こんなところに呼び出すなんて趣味が悪いですね」
「いやいや、来てくれて嬉しいですよ」
刑事に連絡して、思い出したことがあるから会って話したいと伝えた。
それによって呼び出された場所が薄暗い廃ビルの中だ。
いよいよ刑事の言葉は胡散臭い。

98 自分:名も無き被検体774号+[sage] 投稿日:2013/09/01(日) 18:31:09.67 ID:t8IbXdXZ0 [37/53]
区切る

99 名前:名も無き被検体774号+[sage] 投稿日:2013/09/01(日) 19:20:21.06 ID:/eRDPCrz0
しえん

100 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 20:26:03.02 ID:tYK11CB60
wktk

101 自分:名も無き被検体774号+[sage] 投稿日:2013/09/01(日) 20:45:02.14 ID:t8IbXdXZ0 [38/53]
「それで、思い出したこととは?」
「そのことなんだけど……なにもない」
「はて、ではなぜ貴方は電話をしたのでしょう」
「刑事さんに聞きたいことがあってね」

今日は動きやすい服を着てきた。
そして、カバンの中に覚悟も置いてある。

「なんの用で近づいたの?」
「なんの用って……言ったでしょう? わたくしはあの男を」
「嘘はもういいからさ、なんの用か教えてよ」

すると大柄の中年は、ぐふふと卑しい笑みを浮かべた。
「もうバレてしまいましたか……話が終わってから、と思いましたがねぇ」
そして刑事は奥の方へ歩いていく。
距離を保って付いていくと、刑事は古びたデスクの前で止まった。
デスクにはシーツがかけられていて、その中心は大きく膨らんでいる。
そのシルエットから安易に連想してしまう呪い。

ぐふふ、と。それは高飛車な笑いに変化して薄汚れた廃ビルに響く。
そして勢いよく刑事はシーツを掴み取った。

――女の子。

102 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 20:45:36.37 ID:t8IbXdXZ0 [39/53]
私が最後に見たのは鎖骨の辺りから生える女の子だ。
けれど今は腰の辺りまで成長している。
女の私が生唾を飲むほどに綺麗な女の子。

当たり前だ。
それは人間じゃない。

「その反応、女の子とは初対面じゃないですね?」
「まあ、ね」

気を抜いた瞬間に見惚れてしまいそうになる。
歯を食いしばって集中する。
あれは人間じゃない。

「ある日わたくしは女の子を拾いました。
 不思議な存在だと思いましたがね、この子には奇妙な魅力がありますから。
 女の子はわたくしの手を引いてあるアパートへ連れて行ったのですよ。
 なにも喋らない女の子ですが、ここにいたのだとわかりました。
 女の子はわたくしになにかを訴えかけている……そう思って調べたのですよ、あの家の住人のことを」

 

103 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 20:46:07.87 ID:t8IbXdXZ0 [40/53]
「調べてみればどこかおかしい家の引き払い方をしていましたね。
 そして実家にも帰られていない……。
 彼の両親は無頓着な方たちで、あっけらかんとしていましたけどね。
 同時に、少し探れば貴方のことを知るのは簡単でしたよ。
 その時わたくし、思ったんです。
 なんて女だ、ってねぇ」

「酷い言い草だ」
「酷い? 酷いのはてめぇだろうがぁ!」
恫喝に体が硬直する。腹に力を込めて気力を奮う。

「この子はなにもかもを魅了する、きっとそうでしょう。
 全世界はこの子から目が離せない、それなのに!
 てめぇはこの子から人を奪った! 許せねぇ! 最低だぁ!」

私にしてみればこれは焼き直しだった。
夢に何度も出てきて、擦り切れてしまったビデオテープの焼き直し。
狂わされた男と私。
だけどあの時と決定的に違うことがある。

私はカバンに入れていた覚悟を握り締めた。
「殺す! 殺してやる! 生き地獄を味わせてやる! ぐふふはははははははっ!」
男が近づいていくる。

104 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 20:47:38.77 ID:t8IbXdXZ0 [41/53]
あの時、彼は狂っていて、私の首を絞めた。
なんの用意もなかった私はただ為すがままだった。
けれど仮に用意をする時間があっても、同じことをする。
恐がる彼を、受け入れて、慰めただろう。
そうして欲しそうにしていたから。

今、目の前にいる狂った男は私の首を絞めた。
あの時と違って疑念と時間があった私は、カバンに用意をした。
為すがままに殺されるなんてまっぴらだし、
彼を追い詰める得体の知れない男を生かしておくのもまっぴらだった。

「っ」
カバンから出した包丁を間髪いれずに突き刺した。
鳩尾に刺した鉄を刑事は凝視する。
私は覚悟を決めてここに来た。

女の子に出会ったことで、彼のみでなく私の人生も狂っているのだから。
どれだけ間違っていようと本気でなければ運命は壊れていく。
邪魔する者を私は許さない。

包丁を、上から下へ引きながら振り下ろす。
服をズタズタに引き裂きながら、その内部も同じく切り開いて、
刑事は腹から溢れた内蔵を溢れないように抱え、沈んだ。

105 自分:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 20:48:11.59 ID:t8IbXdXZ0 [42/53]
「はあっ……はぁっ……は、う、うう」
人を殺した恐怖が全身にのしかかって、私は知らず知らずの内に泣いていた。
この先どれだけ幸福を得ようと、私の脳裏にこの刑事はつきまとう。
その恐ろしい呪いに気が触れそうだった。

でも、まだ終わっていない。

必死に顔を持ち上げて、デスクの上の女の子を見る。
この子がいる限り、今日のような惨劇は続くだろう。
この子は未来永劫人を狂わせて、そして私達を狂わせる。

終わらせなくちゃならない。
この包丁で。
この手で。

近づいていく。
二年ぶりの女の子。
目を逸らすことはできない。
不気味な物体だというのに、二年前と同じ。
これは――愛情だろうか。

殺したくない。

106 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 20:48:44.96 ID:t8IbXdXZ0 [43/53]
女の子が私を見る。
『ふふっ』
どうしてこの子は私に微笑むのだろう。
これから私は君を殺すんだよ?

女の子が手を広げる。
『ふふっ』
私を求めるように、手を広げる。
無邪気な微笑みだ。
愛くるしい笑顔だ。

殺したくない。
だけど、だからこそ、包丁を深く、奥深く、胸に刺した。
女の子は笑っている。

107 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 20:49:18.62 ID:t8IbXdXZ0 [44/53]
「ごめんね……」
女の子の血が流れ落ちる。
考えてみれば、この行いにどれだけの意味があるのだろう。
人間じゃないこの子を刺したところで。
だから、二度も刺す。
三度も刺す。四度も五度も、女の子の微笑みが失われるまで。
ごめんね、と刺す度に口にしながら。
さながら悲鳴のように。

『ふふっ』
微笑むことしかないこの子の代わりの悲鳴。
何度も何度も刺し続けて、その度に肉が抉れ、開かれた。
血も湯水のごとく溢れでた。
ゆっくりと閉じていく腕に気づかないまま。

刺した。
腕が閉じる。
女の子が私を抱きしめる。

まんま、と。

108 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 20:49:55.27 ID:t8IbXdXZ0 [45/53]
なにが起こっているのだろう。
この子は全てが不思議、不気味、非現実的だけど、
今ほどおかしなことはなかった。
何度も何度も刺して、殺す私を、まんまと"呼びながら"抱きしめる。

舌っ足らずな口で、"まま"と呼びながら抱きしめる。

私の胸に顔を埋めて、安心しきって全てを委ねてくる。
ずっと探し求めていたモノを充分に堪能するように。

この子、この女の子は……。

いつしか私の手から包丁はこぼれ落ちていた。
握る力を忘れて、開いた手のひらで、私は私に縋る女の子を抱きしめる。
腰から上しかない女の子。
その瞬間、私の意識に芽生えた性こそが全ての答えだった。
自然とこの子が歩んできた道が頭に流れ込む。

109 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 20:50:29.02 ID:t8IbXdXZ0 [46/53]
産まれなかった命がある。
中でも彼、彼女達は望まれずに死んでいった。
いや死んでいったなんて言い方は逃げだ。
人は自分の都合で彼、彼女達を殺していった。

例えば父親に否定されて。
例えば育てる膂力がなくて。
例えば宿るには早すぎて。
残酷に殺され続ける命。

けれど誰もが一度は母親に愛された。
精一杯に愛された子供もいれば、
母親が感知しない深層意識で愛された子がいた。

誰もが持つ母性によって、ほんの一瞬でも愛されていた。
たった一瞬でも産まれなかった彼、彼女達にとって、
母親から受ける愛が世界の全てだ。

女の子は堕胎した赤ん坊の悲しみの形だった。
父親を恨み、母親を求めた寂しい命の塊だった。

この子はずっと母親に甘えたかっただけなんだ。

110 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 20:51:02.14 ID:t8IbXdXZ0 [47/53]
「ごめんなさい」
謝るしかない。
人間が何度も行った殺人の怨念。
無邪気に愛を求める悲しみを前に、私ができることなんてたかが知れている。

『まんま』

私を求める手。
抱きしめる腕。
母を探す心。
父を憎む心。

何十回と刺した傷から血が流れて、流れて、流れ続けて、
数十分の時を経て、女の子の涙が止まる。

もう、口は開かない。

111 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 20:51:34.71 ID:t8IbXdXZ0 [48/53]
 


私が君にしてあげられることはこんなことしかないけど、

これで私達人間を許してだなんて言わないけど、

今度産まれてくる時は、

どうか私達を愛してほしい。

私はこの命が尽きるまで、

君のことを愛し続けるから。



その廃ビルに残されたのは、女の子に狂わされた不憫な中年の死体だけだった。

112 自分:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 20:52:08.26 ID:t8IbXdXZ0 [49/53]
 
■一ヶ月後

「ねえねえ、仕事は順調?」
「順調だよ。社員になって暫く経つし、上手くいってる」
「そっか。それで、あのさ」
「あーっとごめんごめん。君から言わせないから。結婚だよね? ちゃんと考えてる」
「それはそうなんだけど、それ以上にね」

察しの悪い彼が首をかしげる。
こういうところがかわいいんだよね。

「子供ができたみたいなの」
「え、うそ、避妊してたのに?」
「避妊も完璧じゃないって言うし……もしかして他の男とか疑ってる?」
「いや君に限ってそれはないと思うけど」
「自信あるんだね」
「うん、愛されてる自信があるよ」

恥ずかしいやつだ。
そんなこと面と向かって言わないでほしい。

「そっか、子供か、嬉しいな。じゃあ早く結婚しなくちゃ」
「喜んでくれるの?」
「もちろん! お腹が大きくなる前に盛大に祝おう!」

 

113 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 20:52:39.76 ID:t8IbXdXZ0 [50/53]
「仮にさ」
「ん?」
「産まれてくる子が生首だったらどうする?」
「冗談でも笑えないよ」
「冗談じゃないよ」
「……そっか、そうだな。ありえない話でもないか、俺達なら」
「まあ、ね」

彼が知らない事情がある。
きっとそれは当然の未来だと私は思っている。

「関係ないよ、俺達の子供だし」
「そう思える?」
「うん、そりゃね。あの子の影響はあるかもしれないけど……そうでなくても、って思いたい」
「そっか……よかった。君がこの子のお父さんで」

照れ臭そうに彼がそっぽを向く。

114 自分:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 20:54:05.18 ID:t8IbXdXZ0 [51/53]
 

「まあ俺は子供好きだし色々手伝うよ。もしかしたら俺が先にぱぱって呼ばれるかもね」
「それはないよ」
「即答しないでよ」

「ごめんごめん。でもさ、きっと産まれてくる子は女の子で、お母さんっ子だよ」
「なにそれ、女の勘?」
「そんなとこ」
「外れりゃいいのに、そんな勘」
「あははっ」

115 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 20:54:37.58 ID:t8IbXdXZ0 [52/53]
 
遠くない未来、この家にもう一人いるんだろう。
きっとその子は長く黒い髪が綺麗で、
もしかしたら首から下はないかもしれない。

それでも人を魅了するなにかを持っていて、
誰にでも愛される可愛らしい子に育つだろう。

そして舌っ足らずなその口で、
無邪気に微笑んで呼んでくれる。

まんま、って。


私も君に魅了されたのかな?
きっと、違うよね?

私は優しくお腹を撫でる。



END

116 自分:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 20:57:30.33 ID:t8IbXdXZ0 [53/53]
というわけで真ENDでした
考えうるBADEND回避に最善を尽くした
でもこれがホラー映画なら出産時に生首の女の子が産まれて彼女が死んで俺がまた女の子に魅了されて終わりだよな

読んでくれた方ありがとう
暇つぶしになったら幸いだ
ではまたどこかで

117 返信:名も無き被検体774号+[sage] 投稿日:2013/09/01(日) 20:59:44.75 ID:G+5Rt9NI0
>>116

その流れ、確かにホラー映画ならありがちだな
とても面白かった

118 名前:名も無き被検体774号+[sage] 投稿日:2013/09/01(日) 21:13:34.31 ID:N0FpF8hV0
面白かったー

119 名前:名も無き被検体774号+[sage] 投稿日:2013/09/01(日) 21:25:03.95 ID:HNL4zMAo0
面白かった!乙!