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6 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/08/31(土) 13:02:44.15 ID:XT5TBPk40 [3/29]
家に帰ったら床から女の子が生えてた。
首、首から上だけ。
首から上だけだよ? 信じられるか?
俺は信じられんくてまず自分の頬を叩いたさ。
それでも幻覚が消えないからしゃーなし拳で殴ったさ。
口ん中が切れて血の味がしても女の子はまだいて……目が合った。

さらっさらの黒髪。
青白い肌。
冷たい目。

魂持ってかれるんじゃないかってぐらいに惹かれてしまって。
不意に胸がどきっと苦しくなったんだよな。
……ホントに気が狂ったんかもしれない。

8 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/08/31(土) 13:03:50.53 ID:rfCOq7kF0
床から女の子生えてくるって…それやばくねえか?

9 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/08/31(土) 13:04:51.10 ID:G3jgrKnt0
引っこ抜けばよかったのに

10 名前:名も無き被検体774号+[sage] 投稿日:2013/08/31(土) 13:05:24.57 ID:VNmy5McC0
富江だ…

11 名前:名も無き被検体774号+[sage] 投稿日:2013/08/31(土) 13:05:31.77 ID:ljvqV11p0
パンツ履いた

12 自分:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/08/31(土) 13:06:31.14 ID:XT5TBPk40 [4/29]
シュールだよな、家に帰ったら床から生首だぜ?
因みに生首は床に動脈みたいな根を張ってる。
根は女の子の周囲でどくどくと脈打っていた。

俺の家は八畳一間のワンルームだ。
寝る場所も過ごす場所もずっとそこだから、まあずっとその子と一緒なんだよな、照れ臭い。
だからってわけじゃないけど俺はコミュニケーションを取ることにした。
好奇心も興味も深々だったから躊躇はなかったな。

「ハロー?」

まずは世界共通言語だろ? でもこれは失敗だったね。
なんせ女の子は明らかに日本人だったし。
無表情で無反応で冷たい目。ぞっと震えるもんがある。

「こんにちわ。こーんーにーちーわ」

あまりにもリアクションがないから口を大きく動かしてみた。
だからっていきなり女の子の舌が伸びて俺とでぃーぷちゅーなんて展開はないってか無反応。
でも目はたまに動くんだよな。
右に、左に、ってさ。

13 名前:>>7!?[] 投稿日:2013/08/31(土) 13:10:10.61 ID:XT5TBPk40 [5/29]
喋らないけどたまに眼球が動く女の子、困ったもんだよ。
なにがお困りごとですかって女の子の位置がいけない。
八畳一間のワンルーム、やや長方形を思い浮かべて欲しい。

玄関から入ってちっさいキッチン付き廊下を横切って、ドアを開ければパソコンを置いた勉強机がある。
反対側の壁に沿って布団が敷いてあって、部屋の中心には本日生えてきた女の子っ!

どうよ、邪魔だろ?
このまま女の子にこの位置にいられたらアレができない。
そう、アレだよアレ。
布団で横になってパソコンのエロムービー見ながらハッピータイムを過ごせないのさ。
死活問題だろ?

俺が陰部をこねくり回してるのを冷たい目で女の子に凝視されてみ?
それはそれでいいかもしれないけど俺にだって羞恥心はある。
かといって布を被せたところでだ、俺と魅惑の映像の間には女の子だ。
その事実は拭えないから意識の横で生首がずっとちらつくわけだよ。
落ち着いて乳酸菌を発射できなくね?

ってなわけで俺は女の子を引っこ抜くことにした。

14 名前:名も無き被検体774号+[sage] 投稿日:2013/08/31(土) 13:12:49.58 ID:2LOtofYk0 [2/2]
きのう貞子つまらなかったな

15 名前:>>10 富江らぶです[] 投稿日:2013/08/31(土) 13:13:27.76 ID:XT5TBPk40 [6/29]
「失礼しまーすよー」
了解は得てないけど女の子の顎と後頭部を掴んだ俺はゆっくりと女の子を持ち上げる。
頭だけを持った経験はないけど予想外に重かった。
けれど軽く三十センチは持ち上げられてしまった。
床に張ってる動脈の根どうなってんのって見たら床がみょーんって伸びていた。

ふう、落ち着け。落ち着け俺。
しかし何度見直してもみょーんと伸びた床。
まるで床そのものが肌になっているかのような伸び方に、俺はギネス保持者の首の皮がよく伸びる人を思い出した。

だからといって諦めるわけにはいかない。
俺の快適な自慰生活はそんじょそこらで見知らぬ女の子に譲れないのだから。
「せーのっ」
勢いよく持ち上げると足元でとてつもなく不快な、ビニールが破れる音が聞こえた。

恐る恐る視線を傾けると破れた床から溢れる血。
遠のいていく自慰ライフに膝から崩れ落ちると耳元で鼻をすする音が聞こえた。
「泣くな……」自然に鼻をすする者を慰めようとしてしまったが、女の子がなんに対しても無反応だったことを思い出し、俺は血の気が引く。
慌てて女の子の真正面に戻り正座すると、想像通り女の子は泣いてしまっていた。

冷たい目が潤み、すんすんと鼻をすする女の子。
決して涙を流さないように顎を上げて、眉間に皺を寄せて堪えている。

俺は自分の残酷な行いに思わず土下座したよ。
「ごめん!」

16 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/08/31(土) 13:16:02.77 ID:sjkNZpd90 [1/2]
エロ展開ないのか

17 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/08/31(土) 13:17:22.31 ID:r0x7YqDo0
はよ続き

18 自分:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/08/31(土) 13:19:09.70 ID:XT5TBPk40 [7/29]
最低だよな。なにせ俺は自分のオナニーライフのことしか考えてなかったんだ。
床が全部肌みたいにひっついてるって言うならさ、思い切り持ち上げたらどうなるかと考えてあげるべきだった。

「ごめん! 本当にごめん!」

頭を振って再度土下座。だけど考えてみればこの行いだって馬鹿の所業。
なんせ土下座しても女の子の痛みが引くわけじゃない。

「ああえっと絆創膏! ちょっと待ってて!」

慌てて机に駆け寄って、ドラえもんばりに混乱しながらあれでもないこれでもないと引き出しを探って絆創膏を取りだした。
幸い肌なのか床なのか今となっては訳のわからん破れは酷くなくて、絆創膏で覆うことができた。
それで女の子の痛みが止んだわけじゃないだろうけど、鼻をすする音は幾許かマシになった。

俺は彼女の真正面に戻って、布団の上で、三度目の謝罪をした。
自分のことしか考えていなくてごめんなさい――そんな情けないことは口にしなかったけどさ。

「本当にごめん……俺が悪かった」

深く頭を下げて、上げると。
女の子は潤んだ瞳で俺を見詰めて、小さく頷いた。
その拍子に零れおちた雫がやけに印象的で、俺はまた女の子に惹かれていた。

床から首だけ生えた女の子に、二度も惹かれてしまったんだよ。

19 自分:>>16今のところはない予定[] 投稿日:2013/08/31(土) 13:22:57.16 ID:XT5TBPk40 [8/29]
綺麗なハンカチで女の子の涙を拭ってやった。
もう初対面のような顔で、無表情で無反応に逆戻りだ。
そして冷たい目で俺を見てくる、けど……少しだけ温かみを帯びたかな。気のせいだろうか。

傷つけてしまった手前、どうにも女の子から目が離せない。
それだけの理由じゃないかもしれんが、それはさておき。
やけに気まずい空気が流れていた。

「なんか食べるか?」

聞くがやはり反応はない。
眼球はぎょろっと動くがそれだけだ。
女の子とコミュニケーションを取るのは不可能なんだろうか。
俺童貞だしな。

腹が減ってたのは事実なので適当に自炊することにした。
といっても男の料理なんてたかが知れている。
油、にんにく、鶏肉、もやし、塩コショウ、醤油、完成!
これぞどんな材料でも同じ味になる男の料理一号だ。

いつもは勉強机でオカズを探しながら食べるんだが、今日は女の子の前にダンボールで簡易机を作って食べることにした。

20 自分:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/08/31(土) 13:25:40.20 ID:XT5TBPk40 [9/29]
女の子は俺が作った料理にも冷たい視線を送っていた。
まあ女の子が食うには見た目も悪いしな。
ってか生首って飯食うのかな。ググっても出ないだろうな。

レンジでチンしたご飯くんを茶碗に盛りつけていただきます。
もやし鶏肉炒めを食べると日々変わらない味が口いっぱいに広がって、まあ別に美味いも不味いもない、ってか飽きた。
でもお腹が空いているので食べる、食べている、と……。

じゅるっ。

おや? なにか可愛らしい音が聞こえたぞ?
女の子を見るが変わらず冷たい視線だ。
寧ろ冷たさは凍てつきさえするほど鋭くなっていた。
気のせいだろうか。
お構いなしに食事を再開して暫くすると、またもやじゅるっ。

今度は視界の隅でこっそりと女の子を監視していた。
無表情だけど反応有りだ。

「食べたいなら食べたいって言えばいいのに」
女の子は素知らぬ顔だ。

……え、これって俺が食べさせなきゃいけないの?

21 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/08/31(土) 13:30:01.30 ID:XT5TBPk40 [10/29]
はい、あーん。
やーん、おいちぃ~。
男女憧れのエピソードじゃないか。

「はい、あーん」
なぜ俺は生首にあーんしてるんだろう。
折角のシチュだというのにこれでは喜びも半減だ。

俺の言葉に呼応して女の子は。
"視線を逸らして"小さく口を開けた。
……ん?

箸を持っていき口内に入れると、小さな口がしっとりと閉じる。
そこから箸を静かに引き抜いた時、俺の正中線目掛けて雷が落ちた。

「は、はい、あーん」
またも女の子は"視線を逸らして"口を開く。
箸を小さな口へ入れる、閉じる。
箸を引く、唇も微かに引かれる。

……やばい、なにこれ可愛い。

22 自分:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/08/31(土) 13:33:19.68 ID:XT5TBPk40 [11/29]
「ごちそうさまでした」
ご飯を全然食べてないのに満腹です、マジで。
まさか女の子にあーんするのがあんなに素晴らしいなんて、神様だって知らないだろうよ。

「さて……風呂入ってくるか」
女の子の風呂をどうすればいいのかは謎だ。
なにせ生首だし。
床から生えているし。
顔と首を拭くだけなら可能だが髪を洗うのは、流石に室内じゃ嫌だな。
どうしたものかな。

考えながらも脱衣所で衣類を脱いで浴室へ。
シャワーでざっと汗を流しているとぼうっと頭が冴えてくる。
その割になにも浮かんでこなくて、とりあえずさっぱりしようと屈んだ。
するとすりガラスのドア越しの足元に、なんか見覚えのある凸の影。

まだ出会ったばかりなのに強烈なインパクト馴染み深い影だ。
「って移動できるんの!?」
勢いよくドアを開け放った。
俺はてっきり、床をスライドするように移動したものだとばかり思っていた。
「……触手」
なんかうねうねと首の下から生えていた。

そして女の子は触手で自分の目を隠した。
いや、可愛げが微塵も感じられないです。

23 自分:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/08/31(土) 13:33:56.03 ID:XT5TBPk40 [12/29]
とりあえずここまでしか書いてなくて若干飽き始めた件

24 名前:名も無き被検体774号+[sage] 投稿日:2013/08/31(土) 13:36:11.85 ID:M1AxQn6N0 [1/3]
昔、鉢植えから生える顔を育てるゲームがあってだな・・

25 自分:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/08/31(土) 13:39:02.57 ID:XT5TBPk40 [13/29]
>>24
韓国のだろ?
あれを日本語でレビューしてるサイトがあるんだけど見た?
細部まで知ると爆笑物だぞあのゲーム

26 名前:名も無き被検体774号+[sage] 投稿日:2013/08/31(土) 13:45:10.24 ID:M1AxQn6N0 [2/3]
どこのかは知らん
もう20年くらい前のPCゲームだった気がしたw

27 名前:名も無き被検体774号+[sage] 投稿日:2013/08/31(土) 13:58:11.24 ID:tM+qAzTR0 [2/2]
あったねw昔ハングル板でネタにされたたとおもう

28 自分:名も無き被検体774号+[sage] 投稿日:2013/08/31(土) 14:00:26.26 ID:XT5TBPk40 [14/29]
http://park12.wakwak.com/~pusai/sekai/tomak01.htm
これだな
最近知ったから最近のゲームだと思ってたら2003年頃? のゲームみたいだ
ギャルゲなんだろこれw

29 返信:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/08/31(土) 14:01:14.87 ID:pIyTfz920 [1/3]
>>23
おい…
続きはどうしたァ!

31 返信:名も無き被検体774号+[sage] 投稿日:2013/08/31(土) 14:18:05.80 ID:M1AxQn6N0 [3/3]
>>28
これこれwwww
これの日本語版があった気がした

32 名前:名も無き被検体774号+[sage] 投稿日:2013/08/31(土) 14:53:09.73 ID:XT5TBPk40 [16/29]
「動けるなら最初から動いてくれよ」
腰にタオルを巻いた俺は、なぜか触手移動する女の子の髪を洗っていた。
女の子には可哀想だが男用のシャンプーしかない。
でもまあそれなりに心地よいらしく、後頭部の機嫌は良い気がした。

「そしたら肌も……いや肌ってか床? ああもうわかんねえ」
女の子の髪はさらさらで、水に通しても尚綺麗だった。
逆に水に滴って艶やかさが増したと言うべきか。

「流すぞー」
シャワーで丁寧に泡を流し落としていく。
女の子を風呂で洗っているはずなのにピクリともしないマイサンにサムズアップ。
これで勃起してたら俺狂人やで。

女の子を洗い、先に外へ出して髪を拭いてやる。
「そんじゃ俺まだ途中だから」
ドアを閉めようとしたら隙間ににゅっと触手が伸びてきて抑えられた。
なにこれエイリアン……どうやらなにかがお気に召さないらしい。

女の子のシャワーを思い浮かべる、といっても童貞の妄想に過ぎないが、エロ動画のお陰でその知識は豊富だ。
不必要なお風呂後自家発電等の要素を取り払い、なるほどっと手を叩く。
そういえばドライヤーするんだっけ、女の子って。

「わかった、すぐ俺も出るよ」

33 名前:名も無き被検体774号+[sage] 投稿日:2013/08/31(土) 14:53:40.92 ID:XT5TBPk40 [17/29]
戻ると女の子は部屋の中心に根を張っていた。
その位置に来られると俺のベストポジションが失われたままだったが、しかし今更女の子のいる部屋でオナンに手は差し伸べられない。
あまり使うことのないドライヤーを引っ張りだして美容師っぽく髪を乾かしていく。
美容師っぽくしてるだけなので終わった後の彼女の髪は妙だった。
ふわっふわがあらぬ方向へ跳ねている。

「悪いがこんなんやったことなくてな」
言い訳無用と言わんばかりの冷たい視線。
わがままだとは言わないが、彼女はどうやらマゾではないらしい。

「じゃあもう寝るぞ。明日は昼から仕事だし」
女の子が答えることはなかった。
結局数時間付き合って微塵も距離が縮まらなかったな。

この生首は明日もいるのか?

34 名前:名も無き被検体774号+[sage] 投稿日:2013/08/31(土) 14:54:12.80 ID:XT5TBPk40 [18/29]
ふと目覚めると女の子がこちらを伺っていた。
やけに冷たい視線だけど俺はなにかしただろうか?
考えてみるけど記憶にない。
それよりもこの女の子は誰だろう……。

そこで寝ぼけた頭が冴えてきた。
なにせ女の子には生首しかないからね。
さて、女の子は変わらずそこにいた。

35 名前:名も無き被検体774号+[sage] 投稿日:2013/08/31(土) 14:54:55.48 ID:XT5TBPk40 [19/29]
昨日生首見ちゃってさ。
俺の言葉にバイト仲間の彼女は首を傾げた。
「スプラッタ?」
「いやリアルで」
「リアルなってこと?」
「生首だよ。リアルリアルネック」
「翻訳力が低いことは伝わったけど」

どうにも彼女に通じない。
いや仕方ないか。
誰が生首を見たと言って信じるんだろう。
俺がおかしい。
なにかがおかしい。
でもそれがなにかわからない。

36 名前:名も無き被検体774号+[sage] 投稿日:2013/08/31(土) 14:55:39.06 ID:XT5TBPk40 [20/29]
「そんなおかしな妄想してるから彼女ができないんだよ」
「否定できんけど」
「否定してくれよ。おかしな妄想してるバイト仲間なんて恐いよ」
「いやでも仮にさ、いたらどうする?」
「生首?」
頷く。

「叫ぶ、逃げる、通報する」
「ですよねー」
「仮に生首がいたらどうするの?」
「……愛でた」
「君とバイトのシフト被らないようにしてもらおう」
「待って待って待って」
「待ちたくない。変態を許せても狂人は恐い」
「俺の目を見てよ、これが狂人に見える?」
「濁ってる」
「そうですか」

これは俺と彼女の日常だ。

37 自分:名も無き被検体774号+[sage] 投稿日:2013/08/31(土) 14:56:25.29 ID:XT5TBPk40 [21/29]
バイトを続けてそのままフリーターになってしまった系就職浪人。
お決まりのテンプレだけど置いといて、俺がここまで仲がいいのも彼女だけだった。
彼女はバイト先の先輩で、俺の一つ歳上の女性だ。
入った時に教育担当になってくれて、それからの縁。
こうして彼女に遊ばれている俺。
もちろん、このポジションを美味しく思っています。

彼女が俺を異性として見ていないことは接していればわかってしまう。
童貞故のセンサーがビンビンと、彼女お前のこと弟と思ってるぜーと教えてくれる。

だからか、俺も彼女に対しては気楽であれた。
叶わぬ恋心を抱かないなら、緊張はほぐれるというものだ。
付き合いも長いしね。

「でもさ、本当なんだよね、生首。家にあるんだ」
その長い付き合いを壊したいわけじゃない。
俺はなぜこの時にこんなことを言ってしまったのだろう。

38 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/08/31(土) 14:56:31.81 ID:7CIZG1pO0
床オナスレかと

39 自分:名も無き被検体774号+[sage] 投稿日:2013/08/31(土) 14:56:56.46 ID:XT5TBPk40 [22/29]
「君、冗談で言っているならドン引きだよ?」
「本当なんだ」
「……はあ。疲れてるなら休みを」
彼女がちらりと俺を見る。
まっすぐに俺は見つめた。
嘘じゃない、と気持ちを込めた。

「おーけい、わかったよ。君の家に行こう」
「……なぜ?」
「こちらの台詞だよ。どうして君の家に生首があるのかは知らない。だけど」
確かめてあげるよ、そう言って。

彼女が俺の家に来ることになってしまった。

40 名前:名も無き被検体774号+[sage] 投稿日:2013/08/31(土) 14:58:26.69 ID:XT5TBPk40 [23/29]
折角だから限界までは書いてみる
展開早まるかもしれんがまあいい

41 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/08/31(土) 15:05:39.10 ID:pIyTfz920 [2/3]
>>40
wktk

42 名前:名も無き被検体774号+[sage] 投稿日:2013/08/31(土) 15:43:36.03 ID:XT5TBPk40 [24/29]
嘘だ、と彼女は言った。
続けて嘘だ、と俺も言った。

「床から女の子が、え、これ、生えてるの?」
「そう。生えてて、そんで」

女の子は成長していた。
首から上しか、生首しかなかった女の子は、
鎖骨の辺りまで成長していた。

「どうなってるの?」
彼女が女の子をぐるっと見回る。
そんな彼女を冷たい視線でぐるっと追う。

「わからない。けど本当だったろ?」
「妄想だと思ってた」
「俺は幻覚だと思ってたよ」

だけど女の子は俺にも彼女にも見えていた。

43 名前:名も無き被検体774号+[sage] 投稿日:2013/08/31(土) 15:44:06.66 ID:XT5TBPk40 [25/29]
「え、と……こんにちわ」
「ダメだよ、この子話さないんだ」
話さなかったはずの女の子の口元が上がる。

『ふふ……』

「笑った!?」
「笑う、のは変なの?」
「昨日までは笑うもなかったから」
そんな明確なリアクションはなかった。
どういうことだろう。
成長したからだろうか。

「でもなんか……可愛いね」
「でしょ?」
俺と彼女は二人並んで女の子を眺めた。
なぜだか見ていると癒されてしまう、不思議な首に。

44 名前:名も無き被検体774号+[sage] 投稿日:2013/08/31(土) 15:44:39.86 ID:XT5TBPk40 [26/29]
なにかあったら連絡して?
女じゃないと解らないこともあるだろうから。
彼女はそう言って帰っていった。
出会ったばかりの女の子を気遣ってくれる。
彼女がいい人であることはずっと前から知っていた。

「なあ」
「なあって」
「なあ!」

女の子はまた無口に戻ってしまった。
俺に笑いかけてくれることはないんだろうか。
どうして彼女には笑みを零したんだろうか。

いいな、彼女。
女の子に笑ってもらえて。

その日も食事を一緒にした後、
足りない部分を触手で補って、
俺は彼女の髪を洗ってあげた。

でも、彼女は一度も笑わなかった。

45 名前:名も無き被検体774号+[sage] 投稿日:2013/08/31(土) 15:45:10.23 ID:XT5TBPk40 [27/29]
彼女が家に来てから一週間。
女の子が成長したのは結局一度きりだ。
あの時以来、女の子の姿に変化はない。
だけど鎖骨に近い部分まで現れてしまったから、
俺は少しだけ目のやり場に困った。

髪、目、肌、それに加えて鎖骨。
そのどれもに惹かれてしまう。
女の子は俺の理想像が具現化したような存在だ。

「外に出かけない?」
聞くと、女の子は興味がなさそうに目を逸らした。

俺と女の子のコミュニケーション手段は目のやりとりだけ。
だけどこれも曖昧なものだ。
俺の一方的な解釈にすぎないんだから始末に負えない。

それでも女の子と話すためには、そう思うしかない。

「なにがしたい?」
聞くと、女の子は初めて喋った。
まんま、と。

46 自分:名も無き被検体774号+[sage] 投稿日:2013/08/31(土) 15:45:47.34 ID:XT5TBPk40 [28/29]
女の子が食べたいものがなにかまではわからない。
例えば出前を頼んでも、料理をしても、
笑顔になることはやはり一度もないのだから。

「どうしたら笑ってくれるんだろうな」
無表情で無機質な瞳をこちらに向けて、口を開ける。
目を逸らしてご飯を食べる女の子は何度見ても愛らしい。

「なにが食べたいのか教えてくれたらいいのに」
小さな輪郭をすっと撫でる。
こうしていられる喜びは大きくても、反応はない。

女の子にとって俺とはなんだろう。
餌を運ぶ道具だろうか。
だから相手にされない。
ただの従者は生きてすらいない。
そういった視線なんだろうか。

「まんま」
女の子が俺の指をかぷっと咥えた。

47 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/08/31(土) 15:46:23.60 ID:XT5TBPk40 [29/29]
こうしてこちらから触ることはあっても、
女の子から触りにくることは初めてだった。
口を包んで吸う女の子の愛らしさに指を任せる。

すると吸う力が強まったので奥に入れた。
舌に埋めたり、頬内を撫でたり、歯に引っ掛けたり。
よだれまみれになる俺の人差し指。

鎖骨から上しかない女の子に、
俺は初めて性欲を感じていた。
何度も舐め吸われる指を優しく引き抜くと、
第一関節から先が無くなっていた。

「まんま」
女の子にしては珍しく暖かみのある視線がそこにはあった。

48 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/08/31(土) 15:53:19.06 ID:pIyTfz920 [3/3]
食われた…((((;゚Д゚)))))))

49 名前:名も無き被検体774号+[sage] 投稿日:2013/08/31(土) 17:07:38.70 ID:3rgZCX+A0
はよ

50 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/08/31(土) 17:23:14.45 ID:cZViYxWi0
保守

51 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/08/31(土) 20:16:54.09 ID:i2kNuwFB0
支援

52 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/08/31(土) 20:53:06.27 ID:sjkNZpd90 [2/2]
怖えええええ

53 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/08/31(土) 22:13:05.52 ID:20EHLz430
保守

54 名前:名も無き被検体774号+[sage] 投稿日:2013/08/31(土) 23:13:33.46 ID:vwTo0UFR0
これはきたい

55 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 00:32:55.83 ID:t8IbXdXZ0 [1/53]
「久しぶりだね」
バイトが終わると彼女がいた。
「シフトずらして私と被らないようにしてるみたいだ」
その通りだった。

「別に」
気にせず帰ってしまおうと歩くと肩を掴まれる。
「別にじゃない。私はそういうのが嫌いなん……」
途中で気づいたのだろう、俺の左手の包帯に。
「これどうしたの!?」
「関係ない」

鬱陶しい。
こうなることが目に見えていた。
だからシフトをずらしていたっていうのに。

「顔色も悪い。幽霊みたいな面だ」
「元々だ」
「そんなことはない。血色はいいほうだったよ」
「放っておけ」
鬱陶しい。
鬱陶しい。
鬱陶しい。

「放っておけるか!」
頬を強くビンタされた。
音がやけに響いて反響する。

56 自分:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 00:33:26.84 ID:t8IbXdXZ0 [2/53]
「私はあれから女の子に会ってない」
心の奥でなにかがざわめく。
「だからわかる。やっぱりあの子はおかしい」
「そういうことか」

彼女がなにを企んでいるのかわかってしまった。
「あんたは女の子が欲しいんだろ」
「はあ? なにを言ってるの」
「うるさい! わかってんだぞ! あの子は俺のだ!」
「落ち着け」

「うるさい!」
彼女の肩が震える。
そんな華奢な体で。
臆病な心で。
女の子のなにが守れるっていうんだ。

女の子を守れるのは俺だけだ。
「女の子に微笑まれたからって調子に乗りやがって」
彼女の首を締める。
そうだ、あの子は。

微笑むほどの彼女の肉なら、
喜んで食べてくれるだろうか。

57 自分:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 00:34:00.92 ID:t8IbXdXZ0 [3/53]
「やめ、ろ……」
「うるさいうるさいうるさい!
 なんだってんだよあんたは!
 そうやって俺に近づいてなにがしたい!
 俺なんかに近づく必要がないだろ!
 あんたと俺なんて、たかがバイトの仲だ!
 羨ましいのか? 俺と女の子が仲良くしていて!」

首を締める手に力が込もる。
彼女の頬がふと緩んだ。
頼りない手が上がってくる。
抵抗なんてしても俺はこのまま彼女を――

彼女はぽんと俺の頭に手を置いて、
優しく慈しみをもって撫でた。

俺、なんで彼女の首を絞めてるんだ?

疑問より先に恐怖が上回って手を離す。
彼女は大きく咳き込んでむせた。

「ごめ、んなさい……」
わからない、わからない。
自分がなにをしているのかわからない。

58 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 00:34:38.81 ID:t8IbXdXZ0 [4/53]
「死ぬかと思ったよ」
「ごめんなさい……」
「良くはないけどまあいい。おいで」
「?」
「おいで、DV男」

罪悪感がぎゅっと心臓を鷲掴みにする。
彼女の言う通り一歩近づく。
「しゃがみな」
「え」
「いいから早く。君は私より背が高い」

このまま膝で思い切り蹴られても文句が言えない。
なにかが恐い。
すっとしゃがむ。

すると彼女は俺の頭を抱き寄せた。
「私が欲しいのはあの子じゃない。君だ」
続けて言う。

「大切な者が壊れていく様なんて見たくない」
胸の奥にある塊が綻んで崩れていく。
……暖かい。

59 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 00:35:21.34 ID:t8IbXdXZ0 [5/53]
「君は生首をどう思う」
「どうって、その」
答えられない。
「あの女の子の話じゃない。生首をどう思う」
「あの子じゃない、生首」

考えてみる。
今の時代に生首なんてありえない。
ありえてしまえば殺人事件だ。
自殺の結果でもあるだろう。

「……生きてない。でもあの子は!」
「そう、あの子は生きている。でもあの子も生首だ」
そんなことはわかってる、はずなのに。

「君と違って一度しか会っていないからだろう。
 私は自分の考えがおかしいことに気づけた。
 ずっと一緒にいた君には解らないかもしれないけどね」
「……言うな」
「君もどこかで疑ってたはずだ。
 どうして自分はあの子を受け入れてるんだろうって」
「言うな!」
「私はどうしてあの女の子を……いや、化物を受け入れることができた?」
「やめろ!」

化物じゃない。
あの子は、あの子は、あの女の子は……。

60 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 00:36:20.82 ID:t8IbXdXZ0 [6/53]
「もうそれだけで充分におかしいんだ。
 生首があって、受け入れる私達はおかしいんだ。
 きっと全世界の誰もがあの子を受け入れるだろう。
 だけどそれがおかしい。生首だぞ?」
「わかってる、そんなことは……」
「わかってない。あっちゃ駄目なんだ、生首を受け入れるなんて。
 ましてや保護するなんて……なあ、その指の包帯」

言葉は続かないがなにを意味するかわかった。
時間の流れに俺は折れて、包帯を解く。

「あげたんだ」
それだけで彼女は理解していた。
理解することなんて到底不可能なはずなのに。
あの女の子を介せば理解できてしまった。

「あの子はどうなった?」
「どう、って」
「変わりなし?」
「……」

あれから俺は、女の子に肉を与え続けた。

61 名前:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 00:36:50.12 ID:t8IbXdXZ0 [7/53]
あの子は未だに俺に微笑んでくれない。
だけど肉を食べている時だけは柔らかい表情だった。
もっと見たくて俺は、女の子に肉を与え続けた。

「取ってきたよ、食べて」

「取ってきたよ、食べて」

「取ってきたよ、食べて」

なにをとは言わない。
人によって大好きな動物を思い浮かべて欲しい。
俺はそれの首を落として、女の子に血を浴びせた。

肉をそのまま与えた。
最初は犬のように食べていた女の子も、
次第に腕が生えて手で持つようになった。
美味しそうに食べる女の子が見たくて、
俺は何匹も女の子に与え続けた。

「綺麗だね」

女の子はもう、腰の辺りまで成長している。
とても綺麗な女の子。

62 自分:名も無き被検体774号+[] 投稿日:2013/09/01(日) 00:37:39.21 ID:t8IbXdXZ0 [8/53]
「そうだ、あの子にご飯……」
「もうやめろ!」
「うるさい! あの子は、俺がいないと駄目なんだよ!」
「やめてくれ!」

引き止める彼女が泣いていた。
泣くような性格の人じゃないのに。
ポロポロと多くの涙を零している。

「なにかが欲しいなら私が与えてあげるから。
 君が望むことをしてあげるから。
 目を覚ましてくれ!」

そういって、彼女は俺の唇に唇を被せる。
思えばそれはファーストキスで、涙の味で塩っからい。

幸せじゃないか、自分を愛してくれる人がいて。
自分をこんなにも大切だと言ってくれる人がいて、充分だろ?
それでもお前は女の子を取るのか?

自分であって自分じゃない俺が問いかけてくる。
俺、俺は……。

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安価>>63