魔王「こんなにも想ってるのにどうして勇者くんはあたしを見てくれないのよ!」

勇者「これ以上なく監視してんよ」

魔王「死姦してほしいのに!」

勇者「視姦すらせんわ!」

勇者「解ってんのか?俺は勇者でお前は魔王だ。刃を向け合うことすらあれ、お手手繋いできゃっきゃっうふふなんてねえんだよ」

魔王「恋しちゃったんだから仕方ないじゃない!そりゃあたしだって、最初は単なる暇潰しだったわ。勇者があたしを討伐しにくるっていうから、魔水晶で動向を確認してただけだった」

魔王「けど、仲間を守ろうと身を挺する勇者くん。強大なモンスターに臆することなく向かう勇者くん。そんな勇者くんを好きになっちゃったの!」

勇者「なっちゃいけないやつがヤンデレ化してやがる」

魔王「あたしをそんな言葉で表現しないで!」

勇者「じゃあなんだよ」

魔王「滅亡デレ、略してメツデレ」

勇者「デレるたんびに滅っするな!」


勇者「俺の仲間を惨殺したのもそれが理由かよ」

魔王「だって、牛チチ僧侶は弱ぶって勇者くんに迫ってたし」

魔王「ロリ魔法使いはあざとく勇者くんに媚びてたし」

魔王「ガチムチ剣士は逞しい筋肉で勇者くん誘惑してたじゃない!」

勇者「お前ならモンスターとだってカップルにするんだろうな」

魔王「ちょっとモンスター絶滅してくるね」

勇者「平和への近道!?って牛乳買いに行くノリでほんとに行きやがった!」


魔王「ただいま勇者くん」

勇者「血みどろになってオカエリナサイ」

魔王「きゃっ、勇者くんの前でこんな格好//着替えるからちょっと目を瞑っててね」

勇者「勝手にしてくれ。なあ、本当にモンスターを絶滅させたのか?五分ぐらいしか経ってないんだが」

魔王「五分もあれば世界一周できちゃうよ?」

勇者「マッハ390!?」


魔王「まおーふらっしゅ!」

勇者「ある時はイカしたライダーさんかのような雑な変身だな」

魔王「ある時は村人A。
   ある時は帝国騎士C。
   ある時は道具屋の看板娘。
   しかしその正体は!」

勇者「おい、今言った奴ら濃ゆい性格だったから会ったことを覚えてるんだが」

魔王「だって勇者くんとお話してみたかったんだもん」

勇者「執拗にケツを触ってきたのはお前か!お前のせいで帝国ではホモ噂が立って、次から次へと猛者が寄ってきて大変だったんだぞ!」

魔王「ちょっと帝国を発展させてくるね」

勇者「良いことをしに行った!?そして早いもういない」


魔王「ただいま勇者くん」

勇者「糞まみれになってオカエリナサイ」

魔王「きゃっ、勇者くんの前でこんな格好//着替えるからちょっと目を瞑っててね」

勇者「ついでに風呂で溺れてこい」

魔王「ああ、ウエディングベルの鐘の音が聞こえる//」

勇者「お前との間に鳴るのは精々除夜の鐘ぐれえだ!間違っても初夜は迎えねえ!」

魔王「じゃあお風呂入ってくるから、ベッドで寛いでてね」

勇者「ベッドってのは、俺の顔写真がプリントされたその布のことか」

魔王「これで貴方も賢者になれますベッドだよ//」

勇者「今ほど勇者の責務を真っ当したいと思ったことはねえよ」


魔王「ふあ、さっぱりした」

勇者「今頃帝国は大帝国にでもなってんだろうか」

魔王「大発展場帝国って名前に改名してきたよ//」

勇者「由緒正しい歴史もあったのにな…」

魔王「これであたし達を邪魔するゴミはいないね」

勇者「邪魔もなにも始まってすらいねえっての。もういい、殺せ。俺はお前に勝てなかった。きっとどれだけ修行しても勝てねえだろう。いっそ殺せ」


魔王「で、できないよそんなこと!」

勇者「世界を壊してあたしも死ぬとか言ってたろ。あんな大々的に発表しといて嘘でしたーは通じねえぞ」

魔王「勇者くんがいないならこの世界で生きていても仕方ないから世界を壊すの!勇者くんだけ殺すなんて無理!」

勇者「ホップステップオクラホマミキサー並に解らねえ理屈だな」

魔王「勇者くんのいない世界↓
   生きる意味がない↓
   世界が或る意味がない↓
   どかん!」ドヤッ

勇者「ドヤ顔したところで理屈は足りてねえよ」


魔王「うう、勇者くんが虐める……。いいじゃん!勇者くん、どうせあたしとセックスしたいだけなんでしょ!?」

勇者「話を大胆にすり換えてんじゃねえ!現時点で一度も欲情してねえよ!」

魔王「あたし、勇者くんのイメージ通りに姿形を変えれるよ」

魔王「やりたい放題だよ?勇者くんが望むならどんな姿にもなってあげる」

魔王「こんな風に」マオーフラッシュ

ボフッ シャララララーン


勇者「どうして俺の姿になってんだよ!なにが悲しくて自分のケツ穴ぶち破らなきゃならねえ!」

魔王「あはっ、これはあたしの願望だった。ついうっかり変身しちゃうんだよね」

勇者「ついうっかりセックス中に自分になられたら溜まったもんじゃねえな」

魔王「今こそ自分に打ち勝つんだ!」

勇者「自己闘争を娼事で片付けんな!」

魔王「震える喜びは太陽にあり!」

勇者「上手く下ネタを絡めたつもりか!?」


魔王「もう、どうしたら勇者くんはあたしと未来永劫生きてくれるの?」

勇者「よし、それならこれはどうだ。お前を殺して俺も死ぬ。これなら満足なんじゃねえのか?」

魔王「え、それって冥界で暮らそうっていうプロポーズ?」キュン

勇者「好きなようにとればいい。それでいいってんなら殺してやる」

魔王「わ、解った。それじゃあ勇者くん、最後に一つだけ言わせぶぎゃ」ザシュ

勇者「・・・悪夢だった」


当たり前のことだが俺は自殺なんて死ななかった。
魔王は口先だけではなく、本当に魔族を滅亡させたようだ。
魔族が消えて魔王が死んで、ついでに帝国が発展場になってしまったけれど
世界は平和になったのだった。

勇者「ただいま、母ちゃん、父ちゃん」

魔王「おかえり勇者くんっ。(母肉の)ご飯にする?(父血の)お風呂にする?それとも ま お う ?」

勇者「何回でもぶっ殺してやらああああ!」

ザシュ ザシュ ザシュ


魔王「あっああんっ//すごいよぉ!勇者くんのたくましい剣がずぽずぽ刺さるよぉっ//」

勇者「”雷神斬り”!”爆殺乱舞”!卑弥呼エクスプロージョォォォォォン!」 グシャラピカチュドーンワラワハチュッドーン!!

魔王「そこぉっもっとおくまでひびかせてぇっ!勇者くんの剣で昇天させてぇぇええっ//」

勇者「死ね!死ねやあああああああ!」ザシュッ グリグリ

魔王「はあぁぁんっ!裂けちゃうぅぅ!五臓六腑が逝っちゃぁぁぁあ……」ブッシャー

勇者「はあ・・・はあ・・・」

魔王「……」

勇者「やっと、死んだか・・・」

魔王「ねえ、もっとしてよお//」

勇者「頼むから死んでくれええええええ!」